Q1
今回の工房からの風には、こぎん刺しを含めて刺繍の作家が4名もいらっしゃいます。
それぞれ個性が異なる作品ですが、photageさんは「工房からの風」には、どのような出品をされますか?
A1
photage(フォタージュ)という名前で、手刺繍を施したブローチや、ポーチなどの布小物を作っています。
豊かな自然をデザインに取り込んだり、外国の民族衣装から着想を得て 刺繍の図案を考えています。
どこかフォークロアであたたかい雰囲気のある、健やかな作品にしたいと心がけています。
外国の街角でお喋りしながら手芸をしているおばあさんたちが憧れで、そんな風になりたくて手を動かす日々です。
工房からの風には刺繍のブローチを多くお持ちします。
小さな布の上に刺繍で様々な世界を表現できることが楽しく 沢山作ってきた作品です。
これまでにお子さんから人生の先輩方にも選んでいただき、多くの方々の元へ届いたブローチ。
身につけるもので10代から80代まで喜ばれるというのは なかなか稀有なのではないか、意識をしてこなかったけど、これは素敵なことだなと気付きました。
いわゆるフランス刺繍という、ごく一般的な刺繍技法なので誰にも馴染みがある手仕事です。
そんな肩肘を張らない風合いが喜んでいただけてるのだろうと嬉しく思い大切に作っています。
他にも、ブローチの作り方から発展させた壁飾りや、刺繍のポーチも出品いたします。
お気に入りを見つけていただけますように。
手刺繍のブローチ
様々な形を作っています。
色合いや模様はフォークロアな雰囲気を意識してデザインしています。
ミトンの刺繍の壁飾り
ブローチの作り方から発展させて壁飾りを作りました。
手編みのミトンに見えるようチェーンステッチで表現しています。
動物の小さな壁飾り
一色で刺すことでデッサンのような濃淡が生まれ、針の動きを感じられます。
お守りのように飾っていただきたいです。
Q2
大切にしている工藝品(古いものでも、新しいものでも結構です)をひとつ教えてください。
A2
木彫りの鳥の小物入れです。
長野へ行った際に購入しました。
手の平に乗る小さなサイズ感や、丸い形、つぶらな瞳、どこをとっても可愛くて気に入っています。
置いてあるだけで愛らしい存在感は目に入ると心が和みます。
このような、各地で昔から作られ続けている牧歌的な作品に惹かれます。
材質を生かした素朴さ
飽きのこないデザイン
丁寧な手仕事から生まれる工藝品だからこそ永く愛されるもの。
作り手として理想の作品像です。
ほっこりする工藝品の画像を見せていただきましたけれど、その前の作品のヴォリュームに圧倒されました。
今展にむけて、ものすごい集中力で制作くださったことがひしひしと伝わってきます。
このような制作中にもかかわらず、実は、お願い事もしておりました。
工房からの風の運営母体でもあるニッケの株主様優待カタログ。
ここに毎年2作家の作品をご紹介してきているのですが、
今回photageさんにオリジナルのブローチを制作いただいたのでした。
ニッケ鎮守の杜「手仕事の庭」の植物をモチーフにして。
華やぎの庭
アーモンド/葡萄/エルダーフラワー/クリスマスローズ/カモミール/ローズマリー
手しごとの庭(ベージュ)
シュウメイギク/クス/トロロアオイ/セイヨウフジバカマ/綿花/藍
このお庭のファンには垂涎のラインナップ!
photageさん、このようにこまやかに制作くださってありがとうございました。
photageさんの出展場所は、galleryらふとの脇、手仕事の庭の花壇のほとり。
ちょうどシュウメイギク開いて揺れていることでしょう。
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